庭づくりワークショップについて

今はもう一般的になりましたが、弊社の造園工事では、機会があればプロの職人だけでなく、家づくりに関わる一般の方々も参加する造園ワークショップを行います。つい先日も姫路にて、総合展示場(ヤマヒロ設計施工)のワークショップを行いました。

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建築やまちづくり等、あらゆる創作の現場でワークショップが取り入れられていますが、短期間で太陽の光を浴びながら汗をかき、身近な人々と達成感を共有できる庭づくりワークショップは、特に都市の中やインドアでの生活を送っている人々にとっては普段できない瑞々しい経験となり、好評をいただくことが多いです。

庭づくりは家づくりのクライマックスでもあり、良い思い出が残る機会でもあります。そこで、お施主様、設計者や工務店の方々、これから庭を守っていく方、時には地域の皆様と一緒に家の竣工記念にもなるような庭を作っていけないかと思い、ワークショップを行っています。その記憶がきっかけとなり、住人にとっては日常的に庭を美しく健康に保つ意識へとつながり、結果として、家に訪れるお客様や通りすがりの人にとって庭が魅力的な家の印象を与えることになってもらえることが、最終的な目標です。

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ワークショップを通して、自然に触れる喜びや庭づくりに関する基本的な知識を体で覚えていってもらうのが、メインの目的です。植物は生き物ですから、庭はできた時が完成ではなく、育てていかなければなりません。そのための基盤づくりに携わることは庭を育てていく上で最も重要な経験かもしれません。理想としては、ワークショップに参加した人々がプロの造園家やメンテナンス業者の力を必要とせずに、自分たちの力で庭を美しく、時には作り替えたりなどのオリジナルのアレンジを加えながら楽しく維持していってもらえるのが、あるべき庭の最高の姿だと思います。

設計者・工務店の方にとっては、植物を植えることでどれだけ建物の表情が変わるかを知ってもらえるとともに、庭を取り込んだ設計も磨きがかかると思います。庭をつくる立場としても、建築と造園の干渉するところを理解してもらうだけで、格段に施工がしやすくなります。
協力してくださる造園業者さんとは、お互いに情報交換ができ、良い刺激をいただいております。今後の庭の管理においても、特に遠方の場合は協力していただくことが多いです。

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最近では岡山でBaum Style Architect設計のN-house、京都のウッドテックキムラ、岐阜のDNAモデルハウスなどでワークショップをさせていただきました。やはり外で食べるご飯はおいしいです。一生懸命につくった庭で食事をするのは、充実感に溢れているものです。

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大きな木や石を運ぶことを別にすれば、庭をつくるのに資格や免許、難しい知識は必要ありません。植物をパートナーとして付き合っていく意志さえあれば、心地よい庭は誰でもつくることができ、維持することもできます。私たちも庭づくりのプロとして、楽しくアウトドアやスポーツのような感覚で庭づくりができるきっかけをお客様と共有できるワークショップを目指していきたいです。
by ogino_landscape | 2015-05-12 15:59 | | Comments(0)


荻野寿也景観設計のブログです。造園・グリーンの工事や管理の様子、植物の情報、参考になる原風景のイメージやインスピレーションを受けた物事などをスタッフがお伝えします。http://www.o-g-m.co.jp/


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