群峰の森 竣工

e0301029_08324404.jpg
ご報告が遅くなりましたが、約2ヶ月間の造園工事を終え、群峰の森(建築設計:前田圭介/UID)が無事竣工致しました。「GA HOUSES 137」の表紙を飾っています。
以下、造園計画の概要になります。

はじめて敷地に訪れた時、住民によって数多く植えられた桜の風景が象徴的なこの地域で、その景観を延長することが重要だと考えました。 西側芝生部分では桜がゆるやかな地面の起伏と共に建築を包み込み、内部から見える外部の障害物を遮るために道路沿いに植えられた針葉樹が林立しています。(花粉を出すスギ・ヒノキは避け、ツガ・モミを用いました)人が通る部分では華やかなツツジ類や風になびくグラス類を植えることで家主・客人を優雅に招き入れるランドスケープとなっています。 建築のスケールやプロポーションを活かした全体のランドスケープを心がけ、広大な敷地に安定感を出すために針葉樹を連続させる一方で、中央の庭では山間・谷の原風景をアオダモ・モミジ・ヤマボウシ・アオキなどで再現しました。その奥ではささやかな小川と池をヌマミズキ・カキツバタなど湿地に適した植物を用いながら造形・植栽を行い、2世帯をつなぎました。塀を立てずに造成の起伏によって外部に開かれた境界とすることで、敷地内外に豊かな緑を提供しています。 また、一般の住宅では植栽を諦めてしまいそうな軒下空間では自動散水によって植栽を可能にしていたり、南北の急斜面では自然石を用いて擁壁を必要としない土留めを行っている等、造園の技術を駆使した事例となっています。 桜が咲いた頃、通り行く住民の方々が喜んでいたことが印象的で、地域に開かれた邸宅の庭の可能性を大いに感じました。この緑が起爆剤となり、周囲に広がってくれることを願っています。


e0301029_17194271.jpg
e0301029_17194261.jpg
e0301029_17194250.jpg
e0301029_08282539.jpg



by ogino_landscape | 2014-06-16 07:42 | Comments(0)


荻野寿也景観設計のブログです。造園・グリーンの工事や管理の様子、植物の情報、参考になる原風景のイメージやインスピレーションを受けた物事などをスタッフがお伝えします。http://www.o-g-m.co.jp/


by ogino_landscape

プロフィールを見る
画像一覧